ITと起業の失敗

実際のIT業界には、自身の実力だけで起業を考える人が多く見受けられます。確かに本物のITの技術力を持っておれば、物理的には起業は可能だからです。
ところがこの場合は実際に起業すると、読みが甘かったと後悔する結果になるのです。何故ならば就職していた時とは、全然違う立場に立たされるからです。

確かにインターネットで検索すると、IT起業の失敗談が数多く紹介されています。確かに、世の中は成功者だけに光を当てる仕組みなので、失敗が殆ど無いのかと外部の人は勘違いするのです。ところが現実には成功よりも失敗の方が桁違いに多い訳で、その現実をその世界に近付いて初めて思い知らされるのです。

さてもし貴方がITエンジニアであれば、自分の腕には自信がある筈です。だからこそ起業する訳ですが、営業的なノウハウを持たない人が大半でしょう。何しろ、技術畑の人間がどんなに頑張って、商売人風に愛想良く振舞ったところで、不自然な印象は否めないものと、これは時代を問わず相場が決まっています。これでは消費者のニーズに応える事は、大変難しいと言わざるを得ません。勿論、これは技術的にではなく、あくまでも営業的に、の話です。

今ではインターネットが浸透しましたから、ネット上のビジネスチャンスが増えた事は確かです。然しながらこれで成功する為には、知識より経験が必要になるのです。更には消費者を安心させる為にも、ビジョンが必要になります。

インターネットの出現により、我々の日常生活は目を見張る程に便利になりました。ところがこの構造が理解出来る人は、専門家と呼ばれる限られた人達に過ぎません。何故なら大多数の人は、難しい構造等はどうでも良く、答えを求めているだけだからです。

この傾向は、IT技術に於いても同様に見られます。因みに、IT技術とはインターネットではなく、インフォメーション・テクノロジーの事です。

社会では何事も、結果が問われるのです。そこで、ITを使用して自身に何が出来るのか、消費者が何を求めているのか、この点を分析する必要があります。これが何にも優先する、起業の基本なのかも知れません。特にIT起業で成功した人の例を見ると、発想の柔軟さに感銘を受けますね。これが即ち、着眼点の違いなのです。ある意味でこれは本来、持って生まれた才能かも知れません。

然しながら独創的な才能の持ち主が、厳格な教育を受けて埋没している場合もありますから、一度自分の持っている常識を否定して、自分の中に眠る才能を発掘しては如何でしょうか?