ITで起業する

例えばIT関連技術の学校の出身であれば、ネットビジネスで起業する自体は容易い事に違いありません。ところが実際には同じITでも、技術を持つ経歴と起業する行為との間には、大きな隔たりが在るのです。むしろ起業家とは技術者とは全くの別物だと、この認識が必要なのです。

だからと言って起業する際に、商売の知識だけがあれば良し、という意味ではありません、勿論、ITの技術は無いよりは在った方が良いに決まっていますし、充分に持っていれば何かと有利に働きます。

然しながら言わんとしているのは、IT技術にだけでは不充分という意味なのです。それでは一体、IT技術の他に、何が必要なのでしょうか?これにはやはり、仮にも起業しようと考える以上は、先ずは計画が必要になります。言うなればこれは、事業計画に他なりません。この際、最低でも数年先位までのビジョンが、必須の条件となります。この後に初めて、IT技術が役立って来るのです。

しかも起業が一人なのか、或いはパートナーと一緒なのかによって、事業計画は大きく変化するのです。それでも自身の夢を実現させる為には、人一倍の努力が必要となるのです。とにかくこの世は、表が華麗な業界の場合、裏側が過酷である、と相場が決まっています。従って何よりも努力を惜しまない、遊んでいる人から笑われても努力をする、こういう人の上にビッグチャンスは降るのです。

実際にはIT技術の習得それ自体は、学習さえすればそう困難ではありません。
然しながら将来を見越してビジョンを立てるとなれば、これは一種の才能と考えても差し支えないのです。それはそうでしょう。ごく平均的な人には、将来のビジョンをと言われても、分からないのが正直なところだからです。それでも社会の動向を見続ければ、普通の人にも将来のビジョンが次第に見えて来るでしょう。

事実、社会的な成功を収めた実業家は、その多くの場合、自分の使命感を明確に持っています。しかも、その使命感は事業をする過程で芽生えたというよりも、使命感を長年温め続けた結果時期が到来して事業を興した可能性が高いのです。これは言い換えれば、何となくで起業出来る程、世の中は甘くはないという事です。

然しながら、往々にして世の中には、必要以上に駄目だと叩かれ続ける人の中に、度肝を抜く才能を発揮する人材が埋もれているものです。この場合は、叩かれ方が必要以上であった点に着目し、その真の理由を推し量るならば、桁違いの能力の出現に周囲が怖れをなして、嫉妬に燃えて立ち上がった、という真実が見えて来る訳です。

こういう視点も踏まえて、自身にどんな能力が在るのか、この見極めが必要になります。これは簡単に言えば、他人に対して誇りに出来る何かです。

その上でネットワークが得意だと自覚すれば、それを武器にして努力すべきでしょう。更には他人が思い付かないアイデアが湧けば、大きなチャンスを掴む可能性もあります。

とは言え起業する行為は、口で言う程に容易い事ではありません。何故なら「これが流行するに違いない」等、どうしても自分の尺度で判断する傾向があるからです。然しながら最も必要なのは、消費者のニーズの先取りである筈です。これが自分に出来ると思うのであれば、成功にかなり近い位置にいるのではないでしょうか。